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パーミッションとは
- パーミッションとは、UNIXのファイルの保護モードをいいます。
- 「読み込み」「書き込み」「実行」の3種類のパーミッションが、「ファイルの所有者」「グループユーザー」「その他」のユーザーのそれぞれに対して設定される権限をいいます。
パーミッションの意義
- Windows等のパソコンとは異なり、本来1台のマシンを複数ユーザが使用することを前提としたUNIXでは、ファイルやディレクトリがそれぞれ「所有者が誰か」「ファイルの読み書き」等の権限を厳格に管理します。
- たとえば、このファイルの所有者は「taro」さんで、他人が「読むことは可能」だが、「書き込むことは許可しない」などの権限をファイルやディレクトリ毎に設定します。
- これをホームページ運営に当てはめると、あなたのホームページにあるHTMLファイルや画像データは、もちろんあなた自身が削除したり、書き換えたりすることができます。ところが、別の会員があなたのホームページにあるファイルを勝手に削除したり、書き換えたりすると大変なことになってしまいます。このようなことはあってはならないため、パーミッションというものが存在します。
内容解説
- パーミッションは、「読む」「書く」「実行」の3つの実行権と、「自分」「グループ」「他人」の3つの所有権からなり、それぞれの組み合わせから、合計3×3=9通りのパーミッションが存在します。
- 「読む」「書く」「実行」の3つの実行権は次の記号で表されます。
読むことができる (Readable) → r
書くことができる (Writable) → w
実行することができる (eXecutable) → x - これを「自分」「グループ」「他人」の3つの所有権と組み合わせると、次のとおりになります。
自分 グループ 他人 読む r-- --- --- --- r-- --- --- --- r-- 書く -w- --- --- --- -w- --- --- --- -w- 実行 --x --- --- --- --x --- --- --- --x 上記の表を踏まえた上で、例えば、自分は「読み書き」ができ、他人は「読む」だけにしたい場合には、「rw-r--r--」になります。
また、自分も他人も「読み書き」が可能にしたい場合は「rw-rw-rw-」となります。 - この「r」「w」「x」によるパーミッション表記は、数字で表すことも可能です。この場合、「r=4」「w=2」「x=1」という数字をそれぞれに当てはめます。
- 例1 : パーミッションが「rw-r--r--」のとき
「自分」→ r+w = 4+2=6
「グループ」→ r=4
「他人」→ r=4したがって、「644」と表記します。
- 例2 : パーミッションが「rwxr-xr-x」のとき
「自分」→ r+w+x = 4+2+1=7
「グループ」→ r+x=4+1=5
「他人」→ r+x=4+1=5したがって、「755」と表記します。
- 例1 : パーミッションが「rw-r--r--」のとき